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思いついたまま書いているブログです。お付き合い下さい。

トランプさん アローンになっては駄目

国際社会で孤立? トランプ大統領

2018年1月20日 トランプ大統領は就任してから1年が経ちました。

 

この日、全米主要都市でトランプ政権への抗議デモが行われました。

参加者はアメリカメディアによると100万人を超えたと言われます。

 

参加者はトランプ氏が「人種差別的」で「女性を侮辱している」と非難しました。

環境保護政策」を後退させ、国際的信頼も失ったと訴え、トランプ政権の1年に対して「NO」を突きつけました。

 

国民が大統領に出ていけ

首都ワシントンではホワイトハウス前で数千人が「出ていけ」と連呼しました。

 

トランプ氏はデモの最中もホワイトハウスにいたようで、ツイッターに投稿し「今日は全国的に素晴らしい天気で、絶好のデモ日和だ。外に出てこの1年間の政権の成功を祝おう」と書き込みました。

 

デモはドイツなど国外でも行われました。

 彼が行ってきたことを振りかえってみましょう。

アメリカも国際社会も思いっきり振り回されてきました。

「なぜ、こんな事を決めるの?」


と思う事がたくさんあります。

例えば

オバマケア(医療保険制度改革)が廃止され、連邦下院が代替案を可決しました。

 

アメリカの医療保険制度とは

  • 日本の場合は「国民皆保険制度」です。
  • 国民は原則として健康保険組合に加入することが義務付けられています。
  • 会社員は「社会保険」、自営業や、退職等で働かない人は 「国民健康保険」に加入しています。
  • 治療を受けた際の治療代は一部の支払いで済みます。 
  • 重い症状であっても健康保険側から加盟を断られることはありません。


オバマケアの「医療保険制度改革成立」以前のアメリカの場合は違います。
アメリカは国民皆保険ではありません。しかも運営するのは殆んど民間企業です。

  • アメリカは医療保険に加入することは義務ではありません。
  • 希望する人は職場を通じて医療保険(民間企業が募集)に加入する事が出来ます。
  • 高齢者や貧困層は国営の医療保険に加入することは可能です。
  • 保険料は高額です。当然払えない人は加入できません。
  • 盲腸の手術で800万円かかると言われています。
  • 今はどうか分かりませんが、急病で救急車を呼んでも、医療保険に入っていないと救急車は帰ってしまいます。
  • 保険でカバーできる病気は限られています。
  • 約4400万人、国民全体の16%(2010年)が医療保険に加入していませんでした。


オバマケアの「医療保険制度」とは

  • より多くのアメリカ国民に手ごろな医療保険を提供する
  • 医療と保険の質を高める
  • 医療保険企業を規制して医療コストを減らす
  • アメリカの国柄を考え、具体的には
  • 公的医療保険がカバー出来る範囲を広げよう。
  • 民間の医療保険に対する規制を強める。
  • 医療保険に加入することを義務化する。

結果、医療保険の未加入者が9%(2015年)まで激減しました。

 

でも。オバマケアの問題点とは

  • アメリカのお国柄である「選択の自由」です。義務化されることに反発を持つ人が多くいます。
  • 既に保険料を払っている人や、治療を受けている人は「保険料や、治療代が高くなる」と考えています。
  • 医療保険に加入しないと税金が罰金として増やされる。
  • こういう反発する気持ちを持つ人が多く、トランプ氏は公約としてオバマケアの廃止を挙げていました。

 

下院が可決した代替え案がどういうものになるか気がかりではあります。

 

メキシコとの国境に壁を作る。

オバマ大統領はメキシコとの国境に「通過不可能な具体的な障壁」を作る様、大統領令を発布しました。

 

費用は最終的にメキシコ政府が負担するとも述べています。

メキシコ政府は怒り心頭に達しているようです。

 

さらに、未登録移民を保護しているアメリカ国内の都市に対して、連邦交付金を支給しない大統領令にもサインをしました。

 

アメリカとメキシコの国境の長さは3,141㎞。日本の北から南までよりも長い距離です。

そこに壁を作るとは驚きますね。現代版、万里の長城ですね。

 

後に、大統領は全てに壁を作る訳では無いと言っていますが、壁を作るよりも他に違法移民を防ぐ手は無いのでしょうか。

 

メキシコからの違法移民は100万人とも言われており、事件もかなりの数と聞いていますが、それ程アメリカは魅力のある国なんでしょうね。

 

しかし、驚きますね。


イスラム教徒が多い国からの移民、難民の受け入れ禁止
ISとかイスラム過激派が難民を装い、各国でテロを起こしているからか、

非合法移民の国外退去命令には、幼くして入国した人も含まれます。

 

かなり強く非合法移民に対し国外強制退去を発表しましたが、いずれも一部的に達成したが、殆んどは今のところ全く実現してはいない。

 

いずれにしても、戦乱で仕方なくアメリカへ逃れてきた人もいます。帰ればどんな目に合うか。

 

元を正せば、殆んどが欧米の介入が原因で起こっている紛争です。

イラクアフガニスタンも、パレスチナもその他も欧米の利益追求の戦略の為に起きている紛争です。

 

犠牲になるのは一般市民です。本当は償いの為にも援助するべきです。

 

最近、トランプ大統領はアメリカに住むアフリカ、ハイチの人に対して「一時保護を打ち切る」と発表した。そして、「極めて不潔な国」と発言し、その国の人たちは、かなり強烈な衝撃を受けています。

 

大統領選挙戦で「ハイチの味方になると言っていたのに」、応援したハイチの人達も、これには失望しきっている。

 

外交政策はどうか

  • TPP(環太平洋経済連携協定)離脱 2005年にシンガポールブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国で発足したものですが。これがアメリカにとって都合が良い協定だったので、アメリカも加わる事になった。メキシコ、オーストラリア等の国が拡大会合に加わっています。アメリカ主導で行われてきたTPPですが、トランプ大統領は何故か離脱しました。日本では安倍首相が大変乗り気でしたね。民主党政権時代は反対していたような気がしますが。
  • 気象変動に関するパリ協定からの離脱 二酸化炭素等、増え続ける温室効果ガスの影響で、気温が上がり始め海面が上昇、北極海等海水が酸性化してきているなど地球規模で深刻な影響が出てきています。二酸化炭素の排出量が多いのは、アメリカ、ロシア、日本など先進国です。1,2番を争うアメリカが離脱するなんて信じられません。
  • NAFTA北米自由貿易協定)の改定若しくは離脱
  • イランの核開発停止協定からの離脱
  • イスラエルの首都としてエルサレムを認定


エルサレム

イスラエルパレスチナ自治政府の緊張が高まる事が危惧されますが、すでに抗議デモをおこしたパレスチナ人に死傷者が多数出ています。

 

※TPP離脱以外は今のところ現状維持です。パリ協定からの離脱は脱退できるのは2020年ですし、NAFTA協定の中身は依然協議中です。エルサレムへの大使館移転も発表とほぼ同時に大使館の6カ月ごとの移転権利放棄に署名しています。

 

オバマ政権の逆を行く

トランプ大統領の政策には前任者のオバマ大統領の行ってきた政策を覆す事みたいです。

  • オバマケア
  • パリ協定
  • イランの核開発停止協定
  • 幼くしてアメリカに非合法的に入国した人々を保護するための制度

いずれもオバマ前大統領の実績です。

どの政策にも反対派はいます。廃止してその人たちを喜ばせようとしているようにしか見えません。その人たちはトランプ大統領の支持者なのでしょうか。

支持者を喜ばせる
トランプ大統領には2つの支持集団があります。

  • エバンジェリカル(福音派キリスト教徒) 国民の25%という多数をしめます。キリスト教の信者で、聖書の言葉を字義どおりに神の言葉として信じる人たちです。特に保守的な人達です。
  • ザイオニスト パレスチナユダヤ人の国家を築こうとする、いわゆるシオン主義者です。

選挙戦で指示してもらうために約束をし、トランプ氏が当選し大統領となり、それを果たしたと言われています。

 

共和党の長年の課題であった税制改正法が成立した。しかし共和党の政策の柱である赤字削減にはそぐわず、減税すると10年間で1兆ドル赤字が増えるとされている。

 

政権内の大混乱

大統領となり1年経つのに人事がまだ決まっていない。4000人のスタッフが必要。決めるのに1年かかる。重要な人事だけで600人必要だが、まだ240人しか決まっていないし、重要な閣僚も辞めたり、辞めさせられたりしている。

 

アメリカ連邦予算を巡る民主、共和党の対立で政府機関の一部が業務を停止しました。それを受け観光名所の「自由の女神像」も職員が休職したため突然封鎖され、観光客はショックを受けています。

 

税制改正法に矛盾を感じる

共和党の議会指導者達は中間所得層の為の改革であると宣伝した。
しかし、トランプ氏は本当の目的は法人税の大幅削減であると漏らした。
喋りすぎですね。本当はどうなのでしょう。

しかし、大幅に法人税を削減しなければ、富裕層や大企業からの政治献金が激減すると脅されていたとの見方があります。

 

トランプ大統領の支持率は歴代大統領の中で最低を続けています。

さすがに先ほど述べたエバンジェリカルの支持も下がってきました。

 

共和党の中にも以前からトランプ氏に対して批判的な人もいました。

 

白人至上主義者を擁護

ハリケーンに襲われ被害を受け、水も無いプエルトリコを無視

でも、共和党はこの様なことを続けるトランプ大統領とたもとを分かつことはしません。政策を実行するためには大統領の協力が不可欠であり、党内では大統領に対する支持はまだまだ高いからです。

 

いつも気になるのはアメリカの警察官の黒人に対する常軌を逸した暴力です。


大統領の精神状態に危惧
ジョージ・ワシントン大学精神科医院の委員長ジナー教授は下記のように分析。

基本的な自尊心問題が根本にある
不安定な自尊心と尊大さが共存している
自分を大きく見せてくれる間はその人物に価値を見出す
批判は受け入れない。問題は他人のせいにする
衝動に駆られ、自分をコントロールできない
また、米議会で証言した

イェール大学医学部のリー教授は

精神的に破綻する
と警告しています。

 

共和党内にも懸念はあります。トランプ氏は

内政、外交を問わず政策に関する知識が無いし、学ぶ意思も無い
読書はしない、人の話は聞かない
その懸念もさらに、つのっていると言われています。

イランの核問題、中国との向き合い方を見てもトランプ氏の政策は見えてこない。

 

国際社会で孤立、アローンになるのでは

トランプ氏を次の様に語る人がいる。

  • 国民国家を思って大統領に立候補した訳では無く、有名になる事が目的だった
  • 一対一の勝負を好み、他国間協調や交渉を嫌う
  • アメリカが戦後築いてきた自由・民主主義、市場主義に則った国際秩序の価値を認め、守ろうとする姿勢は見られない
  • 欧州各国は最早アメリカが国際舞台で指導力を発揮しない可能性を認めざるを得なくなっている。
  • 中国はアメリカが作る穴を埋め始めている

トランプ氏が大統領に就任してから1年経ちました。

彼が掲げた「アメリカ ファースト」は「アローン」に向かっている様に感じられる。

 

何か思うところがあり、そのように見せているのかもしれません。

世界で最も影響力のあるアメリカ、その大統領が世界の発展と平和のために良い方向に豹変することを望みます。

 

そして世界中の子供たちが安心して暮らせる、平和な世の中を構築して下さい。

 

 

この記事を書くに至り

アメリカン・エンタープライズ政策研究所 加瀬 みき 客員研究員さんの社説を参考にさせて頂きました。有難うございました。