苗は順調、伸びてきて収穫も始まりました。
ジメジメした雨が降ったり、かと思うと空梅雨かと思わせる晴天が続いたり。
何はともあれ、野菜には恵みの雨です。
5月に植えた苗は一応順調に育っています。
私は仲間数人で農家から畑を借りて野菜を栽培しています。
基本的に日曜しか畑へ行けない私は、この畑の他に自宅の小さな庭でも野菜を栽培しています。
何故かと言うとこまめに面倒を見なくてはいけない野菜があります。
それらは庭の畑で育てる事にしています。
行燈(あんどん)が大活躍
植える頃はまだ寒くなったりしますので、「あんどん」を作り寒さ対策をします。
あんどんとは最近は余り見なくなりましたが、時代劇に出てきますが夜の部屋の中で四方を和紙で覆われた長方形の形をした照明です。
灯りの基はローソクや油です。
その形を真似る様にビニールの袋やお米の袋を利用します。それを底を抜いてすっぽり被せます。
一片は20~25㎝位の直方体です。四方は支柱で押さえます。
下は土を被せます。
暑い時期は利用しないで下さい。野菜がしなびてしまいます。
土から上は50㎝位は必要です。寒い日に中は外気より暖かいです。
簡単なビニールハウスです。
思わぬ効果が
以前から畑は蟻には好都合の状態になるので巣が出来て困っていました。雑草を取っていると手や腕に蟻がいっぱい登ってきていたりとか、嫌ですね。一度噛まれたことがあります。結構痛いです。
蟻のせいかどうかは分かりませんが、苗の根が枯れたことがあります。
ある日、蟻があんどんのビニールを昇る事が出来ないのを知りました。
それと雀が体の虫を落とすために土の上で羽をバタバタ動かしながら掘っていきます。直径15㎝位の穴が出来ますが。あんどんで根を痛めるのを防ぐ事が出来ます。
身近な場所で作らないと、栽培が難しい野菜を庭の菜園で作る
例えばトマトは脇芽がどんどん出てきます。
ご存じの様に脇芽を取らないとあっという間にジャングルになってしまいます。
日曜しか行けない私にとって、手遅れ状態になります。
どれが主枝か分かりません。
当然ろくなものは出来ません。栄養不足になるし、葉がいっぱいになります。
当然太陽があたらない実が多くなり、食べてもまずいです。
そんな訳で庭で育てています。
トマト(なす科)
私は、大玉トマトとミニトマト2本ずつ育てています。
大玉トマトは普通に育てますが、ミニトマトは下の写真のように育てます。
この写真は「あんどん」をかけた状態です。
寒い日や夜に気温が下がる予報が出るとすっぽり囲みます。逆に日中気温が上がりそうだと少し下げて、風通しを良くします。
5月の末頃まではこんな感じです。
ミニトマトは2本仕立てにします。
第一花房のすぐ下の脇芽を摘まないで則枝として伸ばします。
他の脇芽は取ります。
一本立ちより1.5倍の収穫が見込めます。
追肥は大事です。実が付き始めたら2週間おきに化成肥料を軽く一握り与えてます。
その際は、少し離れたところに肥料を蒔き土とよく混ぜてから根の方へ寄せます。
水は暑い晴天の日が続いた時だけ与えて下さい。
常に水を与えると甘味が薄れて余り美味しくありません。
トマトは水が欲しくて下の方へ根を伸ばします。その為に畝作りの際、肥料や堆肥等を入れますが畝全体にまかないで、植える場所に一片スコップの幅で、深さ20~25㎝の穴を掘り、そこに完熟堆肥や化成肥料等を施し土を被せ、苗を植えます。
ナス(なす科)
ナスもきゅうりと同じで植える場所に穴を掘り、完熟堆肥や化成肥料等を施し土を被せます。
- 一番花が咲いたら枝を2本仕立てにします。
- もっともがっしりした主枝と反対方向に伸びる勢いの良い枝を第2主枝として2本を伸ばします。
- 主枝と第2主枝以外の脇芽は全て摘み取ります。
ピーマン(なす科)
ピーマンはナス科ですがこれだけは畝全体に完熟堆肥や化成肥料等を施します。
- 一番花のすぐ下の脇芽を2本残す。
- 主枝を含め3本仕立てにする。
- それより下の脇芽をすべて取る。
- 追肥は花が盛んに先始めた頃。2回目は収穫初めの時期。それ以降は2週間おき。
きゅうり(うり科)
きゅうりは畝全体に完熟堆肥や化成肥料等を施します。
5月末ごろ寒さが緩んできて、つるが伸び始めたら「あんどん」を外します。
写真には3本の支柱が見えると思いますが、これは狭いスペースで栽培する為です。余裕があればネットでも良いのですが、私は色々と植えたいのでこうしています。
この栽培方法は節なり性品種がお勧めかと思います。
- 2mの支柱3本を使用します。
- 株元を中心にして120度になる感じで支柱を差し込む位置を決めます。
- 株元から15~20㎝離して3本が先端で重なる様にやや斜めに刺します。
- 先端は紐で結わえて下さい。
- 親づるが充分伸びてきたら麻紐等で支柱に固定します。
- 伸びるにつれて次々と支柱に結わえてい行きます。
- 下から5節目までの子づるは切ります。
6月中頃から収穫が始まっています。
テレビの野菜作りの番組でも紹介していましたが、結構楽しいですが、2日に一回は見ないとこれもジャングルの様になり、どれが親づるか分からなくなりますので要注意です。
色々なやり方がありますが一度お試しください。
なす科はリンを少々加えるのも効果があります。油粕でも代用できます。