あだり ほどり

思いついたまま書いているブログです。お付き合い下さい。

言葉のお話しvol.1 「つつがない」 とはどんな意味。妖怪説まで飛び出す。

普段何気なく使っている言葉の中に、改めて考えると意味不明なものって

ありますよね。

日本語には結構あります。歴史が古いからでしょう。

古代から残っている言葉もあるかもしれませんね。

あれっと思う言葉が出てきたら調べて記事にしようと思います。

お付き合い頂けたら嬉しいです。

 

目次

 

つつがない

この前、知り合いのお爺さんがレコードをかけて

機嫌よく音声に合わせて一緒に歌っていました。

 

CDよりもレコードの音は良いですね。

私はですが、

お爺さんの歌声はともかくとして

 

お爺さんが聞いていたのは古いレコードで

三橋美智也さんの武田節

その中の一節に

「妻子につつがあらざるや あらざるや」

 

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聞いているうちに「つつ」って何だろう。

そんな疑問を持ちました。

前後の歌詞から考えて

武田の武士が戦に臨んで

長い間、家を守っている妻子の無事を案じている

そんな感じは受けます。

 

最近、この言葉はあまり使わないかもしれませんが、時代物の小説なんか

読んでいるとよく出てきます。

 

妻子につつがあらざるや

とは

妻や子供は元気にしているだろうか

という事ですね。

 

つつ」が問題ですね。

国語辞典で調べると

つつ=病気 とありました。

 

つつがむし病 の項目もあり

漢字で書くと「恙虫病」

これは

ツツガムシに刺されて起こる日本の地方で起きる

急性伝染病とあります。

この頃あまり聞かなくなりましたが、

ツツガムシってダニの一種ですよね。

 

意味は

調べているとツツガムシ病はあまり関係がなく

やはり、遠く離れている妻子に対して、

病気を患っていないか、元気にしているか

何事もなく過ごしているか

との気遣いの言葉でした。

 

つつがないか=恙無いか=病気をしていないか、

        元気にしているか

 

戦に関わらづ遠く離れてしまった家族の事を心配して思い悩む

そんな心情を表している言葉ですね。

恙無いかの恙は病という意味ですが、沢山の家族を思う気持ちが

この数文字に込められています。

 

味がありますね、奥深い日本ならではの言葉です。

 

恙虫とは妖怪 ?

一節によりますと 原因不明の病気が発生すると、

その原因は「恙虫」という名の妖怪に刺されて起きる病気であると

信じられてきました。

何時の頃かは判明しませんが、だいぶ前のようです。

 

「夜な夜な家に入り込み、人の生き血を吸う」

ツツガと呼ばれる虫がいた。物の怪ですね。

この妖怪は陰陽師の手により退治された

という話が伝わっています。

 

怖いですね。

昔の人は原因不明の事がおこると妖怪のせいにする。

 

その後、その病気がダニの仕業による感染症と判明しました。

そのダニの名前として、そのまま恙虫が使われ、ツツガムシ病となりました。

 

なんと妖怪はダニでした。

単純に「つつがない」という言葉に疑問をもって調べたら

こんな事迄わかりました。

日本は面白い。

 

 

ここまで読んで下さり、有難うございます。